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liquid長谷川様
代表取締役

認証を通して滑らかな世界へー国際的難関に立ち向かうCEO

株式会社Liquid代表取締役長谷川敬起

株式会社LiquidのCEO長谷川敬起さんは、理系分野で研鑽を積んだ後、コンサルティングファームからITメガベンチャー企業での事業部長、執行役員を歴任し、同社に転職。生体認証を活用し、認証を通して全ての人があらゆるサービスを簡単・安全に使える、なめらかな社会の実現を目指します。テクノロジーを通して世界をより快適に変えるため、長谷川さんは日々どのようなチャレンジを重ねているのかーー大胆なキャリアの歩みとともに、その詳細を伺いました。

■曲折浮沈を乗り越え、辿り着いたビジョン

学生時代はどのように過ごしていらっしゃいましたか。

大学4年生から、研究室で原子物理関連の研究をしていました。当時はリサーチに没頭していて、初期値やアルゴリズムなどをチューニングすると結果が千差万別で変わり、思うような推定結果を導き出せることが楽しくて。電気学会の大会で個人として新人賞をいただくなど結果にも繋がり、測定が難しい真実に対して、自分の理論をもとに近づけることに喜びを感じていました。


このような経緯からエンジニアを志していましたが、ある時ベンチャー企業の経営者が教鞭を執る授業を受講します。これまで学んできた理系の世界では、答えが”絶対”であるのに対して、結果から逆説的に推論する”近似解法”を学びます。「答えがない世界がある」ということに加え、研究界だけでなくビジネスにも同じ手法が通用することも衝撃でした。むしろビジネスの方が、変数の種類が多く面白いと思い、研究者の道からビジネスの世界を志します。

現職に至るまでは、どのような経緯があったのでしょうか?

新卒では、コンサルティングファームへ入社し、様々な大手企業をクライアントを担当させていただき、ビジネスの修行をしました。

2005年11月頃、知人の紹介で上場直前のドリコムへ転職し、当時一世を風靡していたブログビジネスの営業部に入りました。その際、営業成績で会社トップを取れたこともあり事業部長に任命され、やがては執行役員となりました。上場後は、倒産の危機をはじめとして多くの困難がありましたが、ソーシャルゲームを0から立ち上げ事業的成功を収めるなど、沢山の貴重な経験をさせていただきました。


やがて、子どもが誕生したこともあり、少し自身の価値観に変化がありました。これまでは、特定の方々への価値提供を目指していたものの、さらに多くの方へ影響するような「万人になくてはならない」、かつフィジカルな分野に関わりたいと思うようになりました。自分の会社を立ち上げながら大学の研究室でサービスになり得るシーズ(種)を探していた所、株式会社ELEMENTSの創業者・久田と出会います。彼の掲げる「1IDで世界を繋ぐ」というビジョンに感銘を受け、2016年にELEMENTS(当時はLiquid)にCOOとしてジョインし、その後グループ経営体制への移行と共に株式会社Liquidの代表に就任しました。

株式会社Liquidに入社されてからは、どのような挑戦があったのでしょうか。

身体の一部を使って本人を特定する仕組み「生体認証」を主軸に、たった1つだけのIDを利用した個人の認証(1ID認証)に取り組んでいますが、中でも「指紋」の認証が事業の基盤を担っていました。ただし、様々なシーンで汎用的に使用できるユースケースには至らず、普及しない期間が続きました。単なるWebサービスの設計より難易度が高い点として、顔や指紋などの生体や、必要に応じて免許証やマイナンバーなどのIDを使用すること、また、オンラインだけでなく、オフライン=物理空間での利用における環境差異などの影響も及ぶため、UXの磨き上げ、サービス運用のためのハードも含めたデザインと設計、セキュリティなどの軸で、どのユースケースがより汎用性があり、恒常的なマーケットニーズとなるかは、どうしてもやってみないと分からない面が強く、様々なユースケースにチャレンジしてきました。

そんな中、2018年の法改正を契機とした、「顔」認証を用いた本人確認サービス(eKYC)が法的に許容されるようになりました。諦めずに多くのユースケースに取り組んできた我々は、当然その流れも拾っており、いち早く参入できました。それまでの生体認証の様々なサービスで培ってきた経験を活かし、UXに優れたプロダクトを開発でき、国内No.1のシェアを獲得することができました。現在は仕組み化も進み、多くの企業により様々な形で活用されています。

長谷川様

認証を通して、安全で滑らかな世界を作るためーー進み続ける世界最先端のチャレンジ

現在、どのようなビジネスをされていますか。また長谷川さんは、会社でどのような役目を担っていらっしゃいますか。

株式会社Liquidの代表として大きく二つあり、一つは思い描いているビジョンを具体化すること、もう一つは具体化したビジョンを実現するためのアプローチを定めることです。例えば、我々が取り組む「認証」は、場合によっては国や当局の方向性や法解釈とすり合わせが必要であったり、ビジネスでは特殊な分野です。「僕は長谷川敬起」だと証明するために必要なルートを辿ると、一番根幹にあるのが、身分証明などといった国家が発行するIDに関わるからです。世界的にも、メガベンチャーが個人情報を意のままに利用する流れをよしとせず、民間プラットフォーマーと国家が連携し、消費者にとって安全なWebの世界を構築する流れがヨーロッパを起点に始まっていて、今後日本でも必ず同様な流れが来ます。その中で、本人確認や認証に必要なテクノロジーを押さえ、世界標準の国家間でも取決めされるデータ流通の仕組みと連動する形で、ビジョンを実現していくことで、はじめて「滑らかな世界」が実現できると考えています。

省庁とのやりとりも中心となって行います。例えば、無人コンビニで酒・タバコ類の販売を中止されていたり、セルフサービスのガソリンスタンドでも、必ず従業員がスタンド内でOKボタンを押下することが必要であったり、人手不足による不便な実態が、社会にまだまだ残っています。こうした問題を「その人がその人であること」を証明することによって解決していけると信じて、地道に活動しています。

長谷川さんが、ご自身で感じているイノベーションとはどのようなものですか。

前職では、自分たちが望むサービスを考えて提供していましたが、現職では「次の時代の皆に必要なものを提供する」を目指せるようになりました。さらに、法や世の中の仕組みと自分たちの望みをすり合わせなければ、本当の意味で社会を大きく動かすことができないことも知ることができました。身の回りのスケールがどんどん大きくなるような、スピード感のある変化を肌で感じながら、社会貢献への一役を着実に担っていきたいと思っています。

どんな未来を作っていきたいですか?

「認証を空気化し、滑らかな世界を作る」ことを第一に、グローバル規模で、一人一人のユーザーさんのデータを守り「必要な時に」「必要な場所で」「自分の意思によって」安全に権利の保証ができることを目指しています。弊社では、身元確認済みデータを数百万件保持していますが、これはユーザーさんの意思があって初めて利用されるものです。大切な個人の認証データが、必要な時に取り出せて、あるべき場所に行き渡らせていくことができる世界が実現できれば素敵だと思います。

離島で暮らしながら、手術を受けたい人がいる。将来的には遠隔操作によってバーチャルハンドのオペが可能になるかもしれませんが、その際も”患者さん本人”や”資格のある医師”であることを証明する「認証」が欠かせません。選挙の投票も同じく、2票以上を投票できてはならないことから、本人が直接投票所に行く制度しか世界でも実現していません。「本人である」と確実に証明することで、多くの人が今まで以上に簡単に機会を得られるようになりますし、マイノリティな人たちも平等な生活と良質なサービスを受けることができます。我々の会社で、もっと言えば将来的には我々の会社という存在がいなくなっても自律的に稼働するような、そんな基盤を提供できたら最高です。

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