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代表取締役 CEO

「“最高の選択体験”を、世界中の人が使うサービスに」代表取締役社長CEOに聞く

株式会社マイベスト代表取締役 CEO吉川 徹

日ごろ、モノやサービスを買うとき、どうやって選んでいますか?

世界中の人が、モノやサービスを「選ぶ」という行為に着目した株式会社マイベストは、徹底した自社検証と、専門家の声をもとに公平な選択基準を設定し、「選択」という領域にフォーカスした商品比較サービス「mybest」を展開しています。

現在創業7年目ですが、6年目ですでに月間ユーザー数3,000万人、すなわち日本人の約4人に1人が利用しているサービスに成長しています。マイベストの創業者であり、代表取締役社長CEOの吉川徹さんは、起業した時から、「ユーザーの生活を豊かにする」というビジョンのもと、「最高の選択体験」を真摯に追求し続けています。今回、起業に至るまでの経緯や、現在、マイベストが取り組んでいるチャレンジ、そして今後のビジョンについても語っていただきました。

■「将来の夢=お金持ち」から、「人々の役に立つようなサービスをつくりたい」に変わったワケ。

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ー かつて、「将来の夢=お金持ち」と考えていたというのは、本当ですか?

はい(笑)。「将来の夢」を書く欄には、いつも「お金持ち」と書いていました。子どもの頃から、なにかに夢中になったこととかなかったですし、特にやりたいこともなかったので。とりあえず、お金持ちにでもなっておけば困ることはないだろう、ぐらいのノリでしたね。

ちなみに、かつて僕が思い描いていた「お金持ち」像は、「石油王」「投資家」「起業家」あたり。

ですが、石油王はあまりにも現実味がなく、投資家という仕事にもまったく惹かれず、起業したい事業アイデアもない。「さて、どうしたものか……?」と思いあぐねていた頃、当時、ミクシィのCFOとして華々しく活躍されていた小泉文明氏(現・株式会社メルカリ取締役President)の存在を知り、彼と同じ足跡を辿れば、ひと儲けできるな、と考えたのです。

そこで、小泉さんと同じ会社、同じ部署……つまり、大和証券SMBCの公開引受部に新卒で入社し、CFOとしてやっていくのに必要な、上場のためのコンサルティングや引き受け業務の経験を積みました。6年間、死ぬほど働きましたが、上場というゴールに向かって、お客様と二人三脚で取り組む仕事は、めちゃくちゃ楽しかったですね。

ただ、一方で、入社当初に抱いていた「CFOになってひと儲けしたい」という気持ちよりも、「自分もなにか事業をやってみたい」という気持ちが徐々に強くなっていきました。とはいえ、事業を立ち上げた経験がないまま、いきなり起業するのは、さすがに無謀すぎる。そう思っていた時、株式会社カカクコムでCVCをしていた学生時代の友人から、「カカクコムで新規事業責任者募集」の情報を聞いたのです。ありがたいことに、新規事業立ち上げの経験なんてまったくない僕に、挑戦の機会をいただけるというので、迷うことなく、カカクコムの新規事業準備室に転職しました。

カカクコムでは、猛勉強しながら、新規事業を考えまくる日々でしたね。はたから見ると、完全放置状態でしたが(笑)。事業開発のプロフェッショナルであった天才的な役員や上司から、的確なアドバイスや考え方、ノウハウなど、たくさんのことを学ばせていただき、心から感謝しています。ここでストックした事業の成功と失敗のノウハウは、僕にとってものすごく貴重な財産となりました。

ー そこで、いよいよ起業して、ひと儲けしようと?

たしかに、「今度は本当にゼロから自分でやってみたい」と思い、カカクコムを退社したのですが、正直、このころには、「儲けたい」とか「お金持ちになりたい」という思いは、まったくなくなっていたんです。

というのも、事業を考えたり、立ち上げる楽しさや喜びを知ってしまった僕は、「人々の役に立つようなサービスをつくりたい!」という思考に変わっていきました。

起業はたったひとりからスタートしましたね。

1年ぐらいだったかな。毎日、ノートとペンだけ持って近所のカフェに通い、100円のアイスコーヒーでお腹をタポタポさせながら、「自分だけ会議」を続け、事業アイデアを練り込みました。

実はひとつ、試してみたいアイデアがあったんです。それが、「人々の『選択』を変えるサービス」です。きっかけは、僕が「育毛シャンプー」を探した時の経験がベースとなっています。具体的にお話しすると、抜け毛が増えてきたので、いい商品はないかとインターネットで検索してみたものの、出てくるのはメーカーの宣伝やアフェリエイト記事ばかり。僕だけに限らず、みんな何かを選ぶときに検索に頼るけれど、その検索結果に満足している人っているのかな、と疑問に思ったんです。

「ならば、選択の領域で飛び抜けるサービスをつくろう。買い物だけでなく、転職や結婚など、人が何かを選ぶときに使ってもらうようなサービスをつくろう」

これが「mybest」の出発点です。

■ユーザーファーストを貫き通す、商品比較サービス「mybest」のこだわり

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「mybest」事業の特徴を改めてお話しいただけますか?

家電やコスメ、転職エージェントや保険など、人が生活してく中で必要な「選択」をサポートするために、「mybest」という商品比較サービスを運営しています。おかげさまで、起業7年目の2023年7月現在、月間ユニークユーザー約3,000万人以上。日本人の4人に1人に使ってもらえるサービスに成長しています。

ですが、今のサービス運営がゴールではないんです。むしろmybest事業構想の序章にすぎないと考えているので、ユーザーから信頼される「選択肢のデータベースをつくっている」という意味合いが強いですね。

そのため、実際にモノやサービスを購入して、自分たちで検証。起業当初から、コンテンツの質にはかなりこだわってきました。おかげで商品やサービスの「おすすめ」を検索上位で獲得できています。適当に情報を集めてコンテンツをつくるのではなく、なるべく一次情報に近いところにアクセスして、信頼性の高いコンテンツをつくるようにしています。これは一部、取材や検証、ライティングを行う業務委託やクラウドワーカーの方にもお願いしていることです。

ありがたいことに、今は、雑誌の元編集長の浅沼がいるので、コンテンツの良し悪しの基準が明確になり、メンバーも安心してコンテンツ制作に励むことができています。

そして最終的には、何かを選ぶときに絶対に使うサービスをつくりたいのです。「Google」が検索を変え、「Amazon」が購買を変えたように、「mybest」は選択の領域を変えていきたい。世界中で利用される生活インフラを目指していきたいと思っています。

■2023年、アメリカ攻略を機に、今後のマイベストが目指すこと

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ー2023年、アメリカ攻略を公言されているのは?

僕の目標は「世界中の人が使ってくれるようなサービスをつくる」ことだったので、創業1年目から、海外進出に向けて、種まきをスタート。海外8つの国と地域に進出し、全部合わせると月間1,000万人のユーザーがいます。そのような中今年マイベストでは、海外展開において最も競合が強くて攻略が難しいと言われているアメリカを本気で獲りにいくことを公言。毎日アメリカの商品を取り寄せて、検証を続けています。

ー現地で検証するのではなく、日本で検証するのはなぜ?

mybestの根幹はプロダクト(アプリやweb)とデータベースの2つですが、特に僕らが強いのが、商品のデータベースづくりの部分。つまり、「選択における選択肢」にあたりますね。そのデータベースをつくることにおいて、一番大事なことは「オペレーション」だと考えています。そしてそのオペレーションを支える前提として「ものづくりの精神」が必要なんです。やはりものづくりの精神は、日本人は非常に強いところだと思いますし、一朝一夕ではなかなか培うことは難しいのではと捉えています。

たとえば、アメリカに行って現地の方にものづくりの精神を叩き込んでデータベースをつくるのと、日本にいながら僕たちが向こうの文化をキャッチアップして比較検討してつくっていくのでは、あきらかに後者のほうが効率的。

そこで、海外の言語が使えるとか、在住経験、もしくは現地のプロダクトやサービスに精通している人たちを募っているという状況です。マイベストでは、ジャンルごとにコンテンツ制作を分けているので、何かしらのジャンルの専門性をつねに求めていますね。

ー吉川代表が今後、マイベストでやりたいことは?

本音を言うならば、ずっと現場の最前線で、ユーザーファーストの事業開発に専念したいです(笑)。ユーザーとの距離感って、やっぱり事業の手触り感みたいな感じがあって、そこがおもしろくて仕方がないんですよ。ただ、その一方で、創業者しか持っていないマインドや、メンバーに伝えられるメッセージもある。そういったジレンマを多少抱えつつ、アメリカ攻略を皮切りに、オセロの石をひっくり返していくように、世界中に「mybest」を展開していきたいと思っています。

■マイベスト=体育会系文化部な社風!?

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ーマイベストの社風はどんな感じですか?

そうですね。ひとことで表すと、「体育会系文化部」的な、気合いの入っているメンバーが多いのかな(笑)。実際、仕事をちゃんとやりたいと思っているメンバーが多いから、仕事をサボりたいなと思っているメンバーはほとんどいないですね。

それと、中途入社のメンバーには、前職でユーザーファーストがなかったことを不満に感じていたメンバーが少なくないようです。マイベストで「ユーザーを主語に、なにか物事を考えていけること」を魅力に捉えてくれているのは、うれしいですね。

―最後に、マイベストに興味を持った人に、メッセージをお願いします。

おかげさまで、マイベストは年々社員数が増えており、今では200人を超えています。また、2021年にCHROの品川が入社してからは、人事や採用を戦略的に考えられるようになりました。

僕としては、「世界中の人たちが使ってくれるサービスをつくること」というマイベスト起業当初からの目標は1ミリもブレていません。ですから採用では、その目標に対する「共感」というものが前提にあるのかを大事にしています。

それと、僕は今、Twitter(@tryskw)やnoteブログ(https://note.com/toruy)で自分の思いや考えなどを発信していますが、これらはすべて「マイベストに応募してみようかな?」と思っている方に向けたメッセージなんです。もしよかったら、ぜひそちらも読んでみてください。

上記企業の詳細(社風など)を聞きたい方

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