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事業戦略部 部長

ブロックチェーン事業戦略部部長に聞くー未来を切り拓く秘訣 

株式会社bitFlyer Blockchain事業戦略部 部長小畑翔悟

小畑翔悟さんは、株式会社bitFlyer Blockchainで事業戦略部の部長を務め、同社の主力事業の開発、推進の旗振り役を担っています。新卒で入社した大企業では、損害保険業界の中でも“海上保険”というユニークな領域で、営業・商品設計に従事しながら着実にキャリアに磨きをかけていました。そんな小畑さんが、なぜ分野が全く異なる暗号資産・ブロックチェーン業界に籍を移したのか?自らの未来を果敢に切り拓き続ける、小畑さんの信条に迫りました。

大企業で直面してきた課題をバネに、新たなチャレンジへ

学生時代はどのように過ごしていらっしゃいましたか。

幼少期からサッカーに夢中で、小学校から名門のサッカークラブに入り、Jリーガーを夢見て練習に明け暮れていました。公立の中高を卒業後、慶應義塾大学の経済学部に進学し、学業に本腰を入れました。これがビジネスや経済の仕組みに強く興味を持ち始めたきっかけです。

2008年、東京海上日動火災保険株式会社に入社します。面接は比較的得意なタイプでしたので、複数社から内定をいただいていたのですが、同社の最終面接で実は到着時間を誤認し遅刻してしまったんです。ところが、役員の方からその場で「あなたにそんなちっぽけなこと(遅刻)でマイナス点はつけるような小さな会社じゃないので安心して下さい」と言われ、会社の懐の深さに感動し…、面接が終わったときには入社を決めていました(笑)。

1社目のキャリアから、現職に就くまでの経緯をお教えいただけますか。

入社後一貫して担当していたのは、「貨物海上保険」というニッチな分野。この分野で法人向けに保険商品の企画・設計・営業などをしていました。自動車、石油、食料など、海上輸送されるあらゆる貨物に対するリスクを想定・定量化した上で、このリスクをカバーする保険商品を設計し、クライアントに提供する仕事には大きなやりがいがありましたが、一方で、数百年大きく変わっていない貿易実務の非効率性に日々疑問を感じていました。貿易実務では、一回の輸送が完了するまでに荷主、船会社、銀行、陸上輸送会社などの複数企業が関わりますが、その情報の伝達では未だに紙を使ったアナログなやりとりがされています。特に銀行が取引を仲介する信用取引の際には、必要となる書類にミスがあると荷主と保険会社がFAXを使ってこの書類の修正を行います。この過程では赤ペンで修正された書類がFAXを通じて複数回やりとりされるため、文字がいつの間にか読めなくなってしまうことが頻繁に起きており、このFAX用紙を見つめながら、「もっと効率的なやり方が導入できないものなのか」と呆然とすることが延べ数百回はありました。また、その後に行われる国際送金に数万円という手数料がかかっている点にもずっと疑問を持って仕事に取り組んでいました。

その後、2016年頃にインターネットを通じて、ビットコインという新しい技術に出会います。国際送金の際に複数の送金手数料が数万円単位の世界にいた自分には、数百円単位の手数料で金融機関を通さずにお金のやり取りができるビットコインの世界そのものが衝撃でした。このテクノロジーが普通に使われるようになると世の中が大きく変わるのでは、と想像したことを記憶しています。

キャリアの観点では、1社目で海外駐在などのキャリアを進める選択肢もありましたが、新しい世界に飛び込もうと転職を決意しました。同じく金融機関やコンサルティングファームなど、大手企業の選考を受けた結果、当初志望していた外資系企業などからもオファーをいただきました。そんな中、ある人材エージェントの代表の方から「みんなが目指すような会社に転職して面白いと思いますか?私はそうは思いません」とはっきり言われたんです。事業領域が違えど、入る企業が大企業である以上、これまでと同じように「大きな組織の一つの歯車」として働く感覚は変わらないのではないか。そしてこの先の未来で、スタートアップ企業がテクノロジーで世の中を変えていくことが世界的なトレンドとなっている。せっかくキャリアを変えるのであればオールドエコノミーな考えは捨て、事業のダイナミズムを肌で感じられるような新しい環境で、自身の力を使って世の中を変える一役を担いたいーーそう決めました。

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2017年、縁があり興味が深まっていた暗号資産(仮想通貨)やブロックチェーンを扱う代表的な企業だった株式会社bitFlyerと出会う機会に恵まれました。それまでは伝統的な会社にいたので、スタートアップ企業と聞くと、「イケイケの兄ちゃんたちがTシャツと短パンでワイワイ働いている」というような穿った見方をしていたのですが…、代表の加納や小宮山をはじめとして、当時のメンバーほぼ全員と面接をするなかで、とても優秀なメンバーが明確なビジョンを持ち、ものすごい熱量で働いている姿に深い感銘を受けたことをよく覚えています。

最新テクノロジーの事業戦略を担いながら、武器は謙虚さとポジティブさ

現在、どのようなビジネスをされていますか。また小畑さんは、会社でどのような役目を担っていらっしゃいますか。

株式会社bitFlyer Blockchainは、2019年7月に親会社のbitFlyerから独立してできた会社で、ブロックチェーン技術を使って様々な事業を展開しています。私は事業戦略部で、文字通り事業の戦略立てをすることはもちろんですが、会社で求められるほぼ全てのことをやっています。プロダクトの企画、マーケティング施策の企画・推進、イベントの企画・運営、組織設計と採用、チームマネジメント…など本当に多岐にわたります。また、経営層の近くで働いているため、bitFlyerグループの中でそれぞれのエンティティがどういった役割で価値を生み出していくかという、グループ全体の事業方針を議論することもあります。自分も、入社後はbitFlyerで経営戦略や事業開発を担当していました。事業拡大期からジョインし、ブロックチェーン事業に関わる比重が増えはじめ、2019年のグループ会社設立とともに転籍した形です。

現職へ入社後、マインドセットやスキルに変化はありましたか?

マインドセットは、圧倒的に変わりました。まず、視座が上がったこと。これは、会社のサイズが全く違うことと与えられている役割に起因すると思います。大企業の一員だった頃と比較すると、現職では会社全体を見渡さないといけない場面が毎日のようにあるため、物事を多面的に考えられるようになりました。会社という船を自分ごと化しながら、実際にビジネスの波に乗れた時は心からやりがいを感じます。

スキルも変化はあります。今は時代の最先端をいくテクノロジーを扱っているため、常に自分の持つ情報・知識をアップデートしていく必要がありますが、まとまってこれらを得られる方法が確立されてはいません。インターネットを駆使して優れたサービス・プロダクトを研究したり、新しい技術のホワイトペーパーを読んだり、SNSを通じて業界の著名人のアイディアをインプットし、最新の情報に触れています。あとは、「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」という言葉を常に自分に言い聞かせ、わからないことはどんどん人に聞くようにしています。謙虚な心で図々しく聞くということは今の会社に入って身についた術かもしれないです。

もしこの業界でダメだったら元の世界に戻ればいい、だから今はとにかく前へ。前職で確かな自信が得られるまでやりきってきたからこそ、次の舞台でも上手く切り替えができているのかなと思います。

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小畑さんは、この先どのような未来を作っていきたいですか?

まずは、会社のミッションである「ブロックチェーンで世界を簡単に。」を実現することです。ブロックチェーンはディスラプティブ(破壊的革新)な技術であり、5年後、10年後のスパンで必ず世の中に浸透していくものと強く信じています。入社から4年が経ちますが、ものすごいスピードで変化が生じる業界だと実感しています。個人的には、中央集権型から分散型へと社会が変化する大きなうねりの中で、多くの人に便利だと思ってもらえるような良いサービスを創出していきたいと考えています。

これからスタートアップにジョインする方へのメッセージをお願いします。

私自身がポジティブ思考ということもあり、一番は「とにかく一度挑戦してみると、面白いですよ」ということが言いたいです。「スタートアップに入社するなんて高いリスクを取れない」といった話を聞きますが、そんなことはないのかなと。自分自身にマーケットに提供できる価値があるのであればどこでも必ず活躍できます。また、私が転職をした4年前よりも、明らかに人材の流動性が上がってきている今はチャンスだと思います。思い切って外に出て新しい経験を積む中で、価値観やマインドセットが変わったり、スキルが積まれたりーーそうした私自身の経験からも、転職は自分自身のキャリアにおいて、大きなステップアップになったと思っています。ぜひ勇気ある挑戦を、応援しています。

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