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CEO

目の前で困っている人の手助けから少子高齢化解決までーCEOの挑戦

株式会社カラダノート代表取締役佐藤 竜也

株式会社カラダノートの代表取締役を務める佐藤竜也さん。慶應義塾大学在学時にベンチャー企業へインターン入社後、同社で上場を経験。やがて2008年12月にカラダノートの前身となる会社を創業し、現在大きく3部門でファミリーデータプラットフォーム事業を多岐に渡って展開しています。少子高齢化という社会課題の解決を軸に歩み続ける、佐藤さんの思いと描く未来を伺いました。

■若くして起業後、事業は多岐に渡るも軸は共通して「困っている人のため」

ー 佐藤さんのこれまでの遍歴について教えていただけますか。

茨城県つくば市出身で、この土地柄、父を含め研究者が多い環境で育ち、大学は慶應義塾大学へ進学しました。当時は堀江貴文さん・藤田晋さんを代表とするようなベンチャー起業立ち上げブームの先駆け期だったこともあり、起業家は身近に全くいなかったものの、自分も「起業」を新たな挑戦にしようと考え、ベンチャー企業へインターン入社する道を選びました。この時が2004年、大学1年時で、この会社には大学卒業後まで丸5年近く在籍しました。

2年後の2006年には早くも上場を果たしたものの、入社当初は、お茶汲みから資料作り、総務や経理……と、会社運営で必要なことは何でも泥臭くやりながら、事業の種を探す日々を過ごします。そんな中、自分は広報担当もしていたので、会社のPR活動の一貫でSEO事業を立ち上げ、最終的には責任者として事業を推進しました。その後は、確かな利益もあげられるようになり、2008年に同社が買収されることとなり、注力事業や体制が変わるタイミングだったこともあり独立を決めました。

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ー 現在の事業を立ち上げられたきっかけは?

当時自身が担っていたガラケーにおけるSEO事業では、体にまつわる不安について多くの方が調べていることに気づきました。困っている人のもとには必ずニーズがある、そしてそんな方々のために力になりたいと思い、事業の軸は健康不安を解消するといった「ヘルスケア領域」と定めました。しかし初めて踏み込む領域でしたので、手探りでなんとか人脈を探していたところ、ある時製薬会社のブランドマネージャーの方を紹介してもらいました。これを機に紹介に紹介を重ねていただきながら、事業の芽が育っていきました。会社は2008年からスタートし、ガラケーのサイトやソーシャルゲームなど手を広げつつ、6年ほどは横這いの売上でしたが、営業して人脈を作り…ひたすらこの繰り返しを続けます。

新しい事業モデルがハマり始めたのが2016年頃で、ここから急成長を遂げ2020年に上場しました。事業のコアは“健康不安を解消するサービス作り”という軸は長く変わらずとも、ビジネスモデルの転換がようやく結果に繋がったのだと思います。事業が急激に伸びているということは、そこに市場とニーズがあることは間違いないので、工夫次第でもっともっと伸ばしていけると確信しているところです。

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■共感される事業を軸に歩み続けた道のり

ー 現状佐藤さんが特に取り組まれている内容についてお教えください。

事業や社員規模は日々大きくなっており、特に上場後は運営や管理の仕組み化も進み、私自身も内部統制に取り組みつつも、意識としては「次のビジネスをどう作るか」に集中することができています。新規事業よりは、今会社が持っているアセットや営業先・顧客などの繋がりの幅を広げることで、これまでにないインパクトを生み出そうとしています。

例えば、保険代理事業で、保険のセールスレディのような昔からある優れた手法を、DXと絡めて今風に仕上げるという取り組みは、直近で注力してきたことの1つです。また、我々が創りたいものに対してやっても良い範囲、悪い範囲を判断し、マネジメントレイヤーに伝えることもしています。

ー 現在、ご自身の周りで感じている「変化」は何かありますか?

最近は人間感情の変化について考えています。コスパ、タイパ、などというように、全てを合理的、ロジカルに考えることも出来る中、世の中まだまだ「何か良さそう」という雰囲気で判断することがたくさんあるなと感じています。例えば生命保険会社やスマホキャリア会社の選定で、安さという数字面ではなく、目に見えない“安心”を優先してお金を払ったりすることなどです。こういった定性的判断による心が生み出す矛盾は、我々にとっては「子育て」「老後」などのライフイベント設計を世の中の人達がどう決めていくかを考える上で、重要なヒントであると感じます。

ー 今後、目指している未来を教えてください。

目指していることは、少子高齢化が進む日本の社会課題解決です。ゴールは果てしなく、完全に解決するのは難しいですが、改善に力を尽くしたいと思っています。具体的には、出生率増加に向けてお子さんが欲しくても経済的理由で諦めざるを得ない方の負担を減らすことなど、環境面を少しでも変えられるよう着手していきたいです。

弊社では、健康とはWHOの定義にもあるように”肉体的にも精神的にも、社会的にも全てが満たされた状態”であると考えますが、出産はこの状態の一つともいえますーー人間にとって自然な本能の実現だからです。漠然とした将来への不安は、根本的には今の社会が生んだもので、これらを取り除くことに従事していきたいです。

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ー これからスタートアップにジョインする方へのメッセージをお願いします。

これまでの自身の歩みを踏まえると、多くの先輩たちに助けていただきました。何故そうしてもらえたのかと考えると、入口は「旗」を掲げたことだったのかなと考えます。ミクロな視点では目の前にいる困っている人を助け、マクロでは少子高齢化への解決という、どちらも人の役に立とうとする志を持って動いてきました。そんな軸を作り、やり切っていく自分の心さえ折れなければ、必ずサポートしてくれる人たちは現れると思います。

支援を得ようと思うのであれば、旗がどれだけユニークなのか、そして他者からの“共感”があるのかも重要です。私自身も国の生産性を出生率の観点から上げようと戦っている一人ですし、今後もこの軸はぶらしてはいけないと思います。旗を掲げる人がたくさん出て、課題をどんどん解決していくことができれば、社会はより良くなると信じています。

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