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CFO

キャリアと実体験がもたらした、医療SaaSスタートアップ CFOの道

メディフォン株式会社CFO坂本隆宣

メディフォン株式会社で執行役員CFOを務める坂本隆宣さん。大手金融企業でM&Aアドバイザリーの経験を積みながら、ある転機からスタートアップの世界へ。やがて、学生時代の米国留学で思い描いた”多様な人種が交じり合う中で働くこと”が叶う、医療通訳SaaS事業で国内トップシェアを誇る同社へ、CFOとして参画することに。父・娘の闘病の実体験から、会社のビジョンでもある“全ての人々が障壁なく医療享受できる世界”へ向けて奔走する、坂本さんの思いに迫りました。

M&AアドバイザーからCFOへーグローバルな視野を磨き辿り着いたキャリア

ー 坂本さんのキャリアステップは、どのようなものだったのでしょうか。

学生時代の前半は、早稲田大学でサークル活動に没頭。昔から自分のやりたいことに対して自由に突き進めるよう育ててもらったこともあり、当時興味のあったマスコミ業界を知ろうとTVバラエティ番組へ出演するなどしていました。後半は、さらに視野を広げるべく米国へ留学。現地で日本人サークルを立ち上げ、最終的にはエスニック圏の人々も含むサークルも束ねていくことになるのですが、多様な人種が交じり合い一緒に活動することが純粋に楽しかったです。また、アジアにおける日本のプレゼンスが高く、個人としても国としても十分に戦っていけるんだという実感も得ました。

留学時に金融機関でインターンをしていたことから、新卒では日系の証券企業に入社。ここでは主にクロスボーダーのM&Aアドバイザリーに従事し、その後外資系投資銀行における日本法人の立ち上げを主導しました。こうしてキャリアの初期に、今の仕事に近しい”多文化を束ねて一つの組織を発足する”活動の先駆けをしていました。

メディフォン

ー その後、今のキャリアへ至る転機は?

父親の病をきっかけに実家のある和歌山へ帰郷し、農業をしていました。しばらくして落ち着いた頃合いを見て再度、東京に戻りました。その後、大手金融系のコンサルティングファームへ入社してからは、財務アドバイザリーチームを立ち上げました。そんな中縁あって、あるスタートアップ企業からCFO就任の話を受け転職。ここで、現職でも携わるコーポレート部門の立ち上げを経験しました。

ー メディフォン株式会社には、どのような経緯で入社されたのでしょうか。

キャリアも一段落したこのタイミングで、コロナ禍へ突入。そのタイミングで娘が病気を患い、逼迫する医療現場を目の当たりにします。父親が建築士として病院の設計をしていたこともあり、幼い頃から「人の命」に関わる職に従事する素晴らしい方々を目の当たりにしていました。娘の病をきっかけに医療現場を身近に感じたことで、自然とその現場を支えたいと考えるようになり、医療通訳SaaSを展開しているメディフォン株式会社への参画を決めました。また、学生時代の原体験として「多様な人種が交じり合う」仕事に就きたいと考えていましたが、医療には人種の壁がなく、どんな方にでも平等に提供できるサービスであることも決め手となりました。

医療関連事業というと堅いイメージを持つ方もいると思いますが、入社して驚いたのは、情熱的な方が多いこと。代表の熱い人柄を含め、会社のビジョンに共感しているメンバーがとても多く、企業戦略や医療業界へのコミットには特に力が入っており、この熱さはポジティブサプライズでした。企業ステージとしても、新事業である健康管理SaaS事業が立ち上げるタイミングであり、すごく面白いタイミングで入社できたと思っています。

メディフォン

事業を下支えする横断部門からーどんな人にも平等な医療享受を目指して

ー 現在、どのようなビジネスをされていますか?

大きく2つの事業を展開しており、「my mediPhone」という医療通訳SaaS事業が主力です。主に医療機関をクライアントとし、全国8万機関以上で導入いただいています。足元では、自治体の新型ウイルス宿泊療養所やワクチン接種会場、母校である早稲田大学をはじめとする留学生の多い学校法人でも幅広く利用いただいています。通訳サービスの体制としては、300人以上の通訳者を擁し30言語に対応、応答率は99%超、医療通訳業界のリーディングプレーヤーで、トップシェアを誇ります。もうひとつは、予防医療分野の新事業である、健康管理SaaS事業「your mediPhone」。まだサービスイン間もないですが、東証一部上場企業をはじめ数々の企業様に導入いただいています。私の部門は、それら事業を支えるコーポレート部門の位置付けとなります。

ー 現場で特に苦労されていることや、課題に感じていらっしゃることを教えてください。

トップシェアを誇る前者の医療通訳SaaS事業では、サービスの医療現場における有用性は高く、徐々に浸透してきましたが、足元ではコロナ禍で自治体等の活用も広がり、需要が爆発しているため全社的にそれを支えていくのが大変な状況です。後者の健康管理SaaS事業は、高い医療費により全ての人が適切な医療を受けられない課題に対して、その前段階である「健康管理」をもって解決しよう、ということから始まり立ち上がりは順調ですが、さらに成長させていく必要があります。

ステージが異なる2つの事業が1つの会社に同居しているため、適切なリソース配分や相乗効果の追求などは課題ですが、それ以上に面白みを感じています。

メディフォン

ー 執行役員CFOへ就任して以降、スキルに変化はありましたか?

基本的には、過去身に着けた財務関連スキルを、ポータビリティ高く転用できています。CFOは、いわば「財務エキスパートの経営者」という立ち位置だと感じますが、このように会社を牽引する立場になった今、財務分野だけではなく企業経営全般について学ぶことが多く、スキルセット的には横に広がっているようなイメージです。

ー  今後、どんな未来を作っていきたいですか?

メディフォン株式会社のビジョンである「全ての人々が、障壁なく、納得して医療を享受できる世界を実現する」は、日本の国力を維持していくにも必須の要件だと感じており、これに対して当社が貢献できることを最大化するために、自分の職務を通じて組織を強化していきたいと考えています。

大企業とは異なりスタートアップでは仕組み自体を構築していかないとならず、その中で様々なハードシングスは必ずといっていいほど起こります。その時に踏ん張れるかどうかは、企業ビジョンに共感しているかだと思います。もし今スタートアップ企業への転職を考えている方がいらっしゃいましたら、ハードシングスが起こる覚悟を持ちながら、ご自身の原体験から最もビジョンに共感できる企業を選択してみるのが良いのではないでしょうか。

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